【スポクラコラム#8】何度でも、納得いくまでコンセプトは作り直せばいい

最終更新: 2019年2月19日



昨年末はFC琉球がJ3優勝とJ2昇格の歓喜に湧わきましたが、その約1年前に歓喜と同時に涙を飲むチームがありました。


サッカーJ3、ブラウブリッツ秋田です。


ブラウブリッツ秋田は17年シーズンJ3に優勝しながら18年シーズンにJ2に昇格することができませんでした。


これは、Jリーグが定めるクラブライセンス制度において、J2要件を満たす「収容人数10,000人以上のスタジアムがあること」を満たしていないためです。

昨日もスタジアムに関する報道がありました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20190204/6010003004.html

いろんな方のいろんなご意見、感情はありますが、私の答えはシンプルです。 「何度でも、納得いくまで、秋田の将来を当事者として考える人が再び集まって、計画を出し直せばいい」 ということです。 もとより地域によって特性がバラバラ。 市場構造も、規模も、文化もバラバラ。 だから、こういうサッカークラブがいいとか、こういうスポーツまちづくりがいいとか、こういうスタジアムがいいとかいう正解なんて、ないです。 出せるのは、「多くの住民が納得する、納得解」 それは、当事者が喧々諤々話し合う中で、何度も何度もボツ案を作っては捨て、作っては捨てる中で、合意形成ができていくものです。  だから、また考え直せばいいし、またやり直せばいい。 だいたい営業だってそうですし、新規事業だってそうです。 最初からいい構想なんで、一発では絶対でてきません。 10回でも、多分出てきません。 (ちなみにリクルートでは手始めに100本ノックといって、100個まずアイディアを出して全部捨てたりします) まだ一歩目の段階なのに、これはどうなんだ、ああだこうだ言うのは、僕自身はあまり意味がないかなぁって思います。 ブラウブリッツ秋田の人だって本気でスタジアムが欲しいんでしょうし、サッカーで秋田を元気にしたいと思っているはずです。 協議会に関わった方々だって、一生懸命できることをやったはずですし、続けています。 知事の秋田にかける思い、責任感だって、本物のはずです。 だから、またリスタートすればいい。 またゼロから考え直して、もっといいアイディアを、もっといろんな人を巻き込んで、何度でも何度でも、作りなおせばいい。 なかなか成果が出なくたって、そういうプロセスで、見えない大事なものが、たくさん裏で積み上がっていくものです。 ドリカムの「何度でも」の歌の歌詞で、

「10000回だめで かっこ悪くても  10001回目は 何か 変わるかもしれない」

この思いが、大事。

これをきっかけに、「何度でも」、秋田の未来のために、どんな秋田を次世代に渡したいのか?それをサッカーでどう成し遂げたいのか?どんなライフスタイルを作っていきたいのか?どんな街にしていきたいのか? でそのためにどんなスタジアムと運営会社を作っていけばいいのか?

だったら、なおさら引き続き、本音、本気の構想検討を進めていくチャンスだと感じています。

人々が諦めない地域に、幸せは訪れるはず。 そういう地域を、増やしていこうと日々考え動いています。

執筆者

石井宏司

株式会社スポーツマーケティングラボラトリー コンサルティング事業部

執行役員


東京大学大学院卒業(教育学修士)。研究テーマはインターネットと教育、オンラインのラーニングコミュニティ生成について。1997年にリクルートに入社。インターネットの新規事業、他社との事業アライアンス交渉、地方創生コンサルティング、メディアによる地域活性ビジネス、企業再生コンサルティングなどに従事。2009年に野村総合研究所に経営コンサルタントとして入社。経営改革、新規事業、企業再生などのテーマでコンサルティングを行う。2014年頃よりスポーツを中核とした都市再生や新成長産業としてのスポーツ産業の成長支援に携わるようになる。

スポーツ庁未来開拓会議提言、大学スポーツ改革検討会議委員、スポーツ庁技術審査員、沖縄スポーツ産業クラスター形成実行委員、大阪経済大学客員講師(スポーツ情報学)、関西財界セミナー2016スポーツ分科会問題提起者、Sports Analytics Japan2016, 2017実行委員、日本女子プロ野球機構事業理事などを歴任。現在に至る。

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